広尾看護専門学校では、3年生による看護の統合実習が、10月27日(月曜日)から11月7日(金曜日)までの9日間行われました。
この実習は、領域別実習で得た知識・技術・態度を統合し、臨床判断を用いてさらなる看護実践力の向上を目指す実習です。
実習前半では、看護師長、リーダー看護師、受け持ち看護師のシャドーイングを行い、看護マネジメントの実際や患者の安全を守るための看護師の役割、チーム連携・協働の実際、多重課題における優先順位の判断の根拠を踏まえた看護実践について学びを深めました。夜間実習も行われ、普段と違う病棟の雰囲気に緊張しながらも、日中と夜間の患者の様子の違いや、夜間帯における看護の実際を学ぶことができました。
実習後半からは、複数の患者を受け持ちながらスケジュールの調整やチームとしての看護を実践し、領域別実習との違いから困難さを感じながらも、患者に必要な看護とは何かを考えながら実習を進めることができました。
実習のまとめでは、今までの臨地実習を振り返り、看護職の倫理綱領に基づいて、改めて看護師の役割と責任について考えました。発表では、優先順位の判断や、スケジュールの工夫、チームワークによって患者の安全を守ることや、患者の思いに寄り添った意思決定支援、信頼関係を築くことが看護師の役割や責任であると改めて振り返ることができました。今回の実習で、改めて自身の目指す看護師像を明確にすることで、自己の課題を解決していってほしいと思います。
篠原校長より、「看護師において最も大切なことは、自分の看護に責任を持つこと。そのためにも常に自己の看護について省察し、良い看護を実践しようと思い続けられる人になってほしい。」とのメッセージがありました。
統合実習で得られた学びをもとに、患者に寄り添いながら、より良い看護を実践し、卒業後、看護師として活躍してくれることを期待しています。