入学後は「心理学」などの基礎分野や「形態機能学」などの専門基礎分野を通して、看護専門職としての幅広い知識や感性などを身につけていきます。
また「基礎看護学」などの専門分野を通して、看護への理解を深めていきます。専門分野では講義で学んだ知識を活かしながら看護の実践力となる基礎的な技術や態度を習得していきます。
R4年度の「老年看護学」と「成人看護学」の校内実習の一部をご紹介します。
「老年看護学」では老年期にある対象と家族および支える人々を理解し、加齢と健康障害の程度に応じた看護を実践するための基本的能力を養います。
学年 | 月 | 科目 | 内容 |
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1 | 8 | 老年看護学概論 | 高齢者体験 |
1 | 9 | 高齢者の生活機能を整える看護 | おむつ交換、食事介助、義歯管理、経管栄養 |
2 | 4 | 高齢者の生きるを支える看護 | 日常生活行動の自立、生活機能の維持・拡大に向けた援助 |
2 | 5 | 認知機能が低下した高齢者の暮らすを支える看護 | 退院する際の退院調整・退院支援と安全・安楽に暮らしていくための工夫 |
「老年看護学」では、高齢者体験セットを着用し、高齢者疑似体験を行いながら学内や地域へ出向きます。 地域の図書館やカフェ、公園などで様々な体験をすることで高齢者の身体的特徴を理解し、環境のありかたや日常生活の援助のあり方を学びます。
シルバーカーで踏切を渡りました
介助を受けて階段を降ります
自動販売機でお茶を購入しました
「成人看護学」では、成人期にある人の健康の保持増進、健康障害時の諸問題を総合的に把握し、看護を実践するための基礎的能力を養います。
学年 | 月 | 科目 | 内容 | |||
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1 | 12 | セルフケアマネジメントに向けての看護 | 自己血糖測定 | |||
2 | 6 | 健康危機状況における看護 | 臍処置・剃毛・弾性ストッキング | |||
12誘導心電図・心電図モニター | ||||||
2 | 6 | セルフケア再獲得に向けての援助 | ストーマ管理について | |||
便破棄・洗浄法・面板交換 | ||||||
2 | 10 | 成人看護過程 | 術直後の観察・報告 | |||
早期離床の援助・ドレーン管理 | ||||||
2 | 10 | 緩和ケアを必要とする人の看護 | 援助的コミュニケーション | |||
「成人看護学」では、2年次から本格的に各論実習が始まることもあり診療の補助技術が必要となります。 模擬病棟を使用し、ストマケア、周手術期への術前看護(臍処置、除毛、弾性ストッキングなど)、術後のドレーン管理、緩和ケアコミュニケーションを校内実習で実施しました。
手術直後の観察
弾性ストッキングの着脱
手術後の早期離床の援助
校内実習終了時には、グループワークでの学びをふまえながら各自が考察したことをレポートにまとめます。校内実習は、今回習得した援助技術を次の援助技術に活用していけるように段階的にプログラムされているため、今回の学びと自己の課題を明確にすることが大切です。 このような学習の積み重ねを臨地実習へとつなげ、看護師として必要な知識・技術・態度を習得していきます。
校内実習では、マスクを着用して実施しています。