春の暖かい陽ざしに恵まれた令和7年4月25日(金曜日)、南多摩看護専門学校の2年生74名が戴帽式を迎えました。戴帽生は昨年4月に入学後、日々看護師になるための授業や、病院で行われる看護の基礎実習を履修し、2年次へと進級した学生たちです。
式典では、厳かな雰囲気の中、ナースキャップと看護の灯を受け継ぎました。高橋幸恵校長から、「ナースキャップは看護師としての責任と誇り・自覚を表している。近年は看護にもAIの技術が取り入れられているが、看護師の鋭い勘にはかなわない。そのためには感性を豊かにすることが大切で、本校の目指す教育でもある。」との式辞がありました。また、東京都立多摩南部地域病院看護部長の辻 真由美様からの祝辞では、「人の心に寄り添う姿勢こそ看護師の責任と志である。葛藤や困難もある看護の現場で、自分らしい看護を大切に育ててほしい。」と励ましの言葉をいただきました。
記念公演には、NPO法人災害看護支援機構理事の山﨑達枝先生をお招きし、先生がこれまで携わった国内外の様々な災害現場での看護のご経験をお話しいただきました。「看護の原則はどこに行っても変わらない。人々の命・健康・尊厳を守るために、人の全体を見ることが大切。見えないものを見る力を養う必要があり、そのために実習を大切にしてほしい。」という先生からのメッセージは、学生の心にとても響くものでした。
戴帽生は、7月から2年次最初の臨地実習に臨みます。今日の思いと誓いの言葉を胸に刻み、看護の道を歩んでいくことを期待し、これからも教職員一同、全力で応援していきます。