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実習報告(3年生)

更新日:2025.08.05 その他

各看護学実習を終えて

看護学校の実習は、2年生の秋から3年生の秋にかけて、病院や施設での実習を各領域ごとに行っていきます。私たち3年生は、これまで内科・外科・母性・小児・精神・在宅など、さまざまな分野での実習を経験してきました。どの実習も9日間の限られた期間ですが、その中で私たちは患者さんの「強み」や「生活の中で困っていること」など、様々な視点からアセスメントし、「この人にはどんな看護が必要だろう?」と考えながら関わっていきます。

 

実習は、まず情報収集から始まります。カルテや検査データだけでなく、患者さんとの会話や日々の関わりから得られる情報もとても大切です。先生や病棟の指導者さんに助言をもらいながら、清潔ケアや日常生活の援助、内服や点滴の準備といった「看護師としての実践的なケア」も行います。

実習中は正直、覚えることや考えることがたくさんあって大変です。でも、それ以上に「患者さんのためにできること」を見つけて実践できた時や、「ありがとう」と言っていただけた時の嬉しさは、言葉にできないほどのやりがいにつながります。どの実習も内容が濃く、あっという間に過ぎていきますが、そのたびに「前より少し成長できたな」と感じたり、「自分にもこんなことができるようになったんだ」と自信を持てたりします。看護実習は決して楽なものではありません。でも、患者さんとの出会いや一つひとつの学びが、確実に自分を看護師へと近づけてくれている――そんな実感を持てる貴重な時間です。この経験を大切にして、私たちは「その人らしさを大切にできる看護師」を目指して、日々努力を重ねています。